この投稿は 「Microsoft 365 Advent Calendar 2023」に参加しています。
12月25日 最終日の投稿です。
MCP試験
MCP試験は、 Microsoft Certifications Program の略でマイクロソフト製品の知識や技術にを持つ個人を認定する世界共通のプログラムです。製品別や役割(ロール)別、レベル別などさまざまな種類の認定資格を取得することができます。
役割(ロール)は、管理者、開発者、アプリ作成者、セキュリティエンジニア、セキュリティ運用アナリスト、データエンジニア、データベース管理者、etc たくさんあります。認定資格の検索画面でも確認できます。
レベルは、Fundamentals、Associate、Expert と順に難しくなります、
参考:資格証明の参照
受験前にアカウントを準備
試験の準備のために、マイクロソフトアカウントを作成しましょう。これは過去に投稿しましたが、会社のメールアドレスではない、自分で準備する個人専用のアカウントです。
会社のアカウントでの登録はお勧めしません。だって転職したら使えなくなるメールアドレスに個人のスキル認定を紐づける必要ないですからね(過去会社のメールアドレスに紐づけてて移行が大変だったので絶対個人のアドレスを準備しましょう!)。
試験内容を把握する
意外と知られてないようですが、すべてのMCP試験の範囲等々はすべて公開されています。
参考:試験 MS-900: Microsoft 365 の基礎の学習ガイド
参考ページを見ると分かりますが、MS-900以外のMCP試験もすべて網羅されています。以下の準備がすべて同じように行えます。
学習ガイドには、試験の更新状況、評価されるスキルとそのパーセンテージ、無料の模擬試験を利用することが出来ます。
MS-Learn を読む
ドキュメントを読むのは大事ですが、試験範囲を網羅するマイクロソフトが準備したコレクションが存在します。まずはこれを集中的に読みましょう。 「試験 [試験番号]」とかで検索するとヒットするはずです。
参考:試験 MS-900: Microsoft 365 Fundamentals
MS-900の試験範囲で読むだけで約6時間ぐらいかかるようです。しかもコレクションされているコンテンツだけで6時間で、そこから派生してリンクされた公式ドキュメントを読み進めていくと時間がいくらあっても足りません。これを自習で全部読める人は頑張って読んでください。普段業務で使用しているサービスであれば知ってることも多いので時間短縮もできると思います。
集中力が続かないよ!という方はもくだいさんの有償講習を受講してみてください(突然のCM)
模擬試験を何度もやってみる
MCP試験の公式 学習ガイド を確認すると 無料の練習用評価を受ける リンクがあります。これは各MCP試験に対応した模擬問題を何度も無料で受けることが出来ます。1回50問です。
これはとてもお勧めですので何度でもチャレンジしてほしいのですが、注意が必要です。
この模擬試験は 基本的に4択問題しか出てこない ということです。
実際のMCP試験は穴埋め問題、手順の順番を正しく並び替える問題、画面のどこを操作するかクリックする場所を問う問題、そして長文読解を複数、後戻りできない問題が数問などなど、4択以外の試験形式で出題されます。
これら試験形式については 、学習ガイドにある 試験サンドボックス を試験前に1度で良いのでやってみてください、どんな操作方法なのか実際の試験時に慌てなくて済みます。
また、Associate、Expert レベルの試験では試験中にMS-Learnを見ることが出来るようになっています。Learnを読むのに夢中になって試験時間をオーバーしないように注意しましょう。
ネット上のあやしい問題集に注意!
検索すると怪しい日本語の有料問題集を見つけることが出来ますがこれは利用しないようにしましょう。試験サンドボックスで確認できますが試験内容の流出は禁止されており、現在だけでなく過去に取得した資格もはく奪されます。そのような手法で作成された過去問を表示、つまり入手すれば我々の資格もはく奪されてしまいます。
それに、過去問だけ解いて回答を覚えても、意味のある知識にはならないので仕事上はあまり役に立たないですしねぇ…
赤本は大丈夫です!これは買いましょう!
おススメ学習コンテンツ
最後に普段私がトレーニングで紹介しているコンテンツのまとめリンクも紹介しておきます。
これは、試験範囲のMS-900コレクション プラスアルファ を掘り下げて学習する時にいつも紹介しているリンクですので、興味があれば読んでみてください。(時々更新しています)
参考:もくだいさんのトレーニング参考コンテンツ 【Microsoft 365 編】
まとめ
MCP資格試験の対策をまとめてきました。
ベンダー資格試験は過去問を解いて覚えて臨むのはやめましょう。本来は業務上で知り得た知識だけでは補完できない部分を網羅的に学習し、その知識レベルを証明するためのものです。多くのエンジニアはその知識を証明することで自分の価値を証明しより多くの報酬を得ることが出来ると思います。ぜひMCP試験(だけでなく他のベンダー資格も)チャレンジしてください!