Windows 10 ユーザーであればだれでも、Home Editionのユーザーでも【無料】でデスクトップ自動化ができると発表があったので、さっそく試してみました。
Power Automate Desktop の今回のアップデートについては 公式ブログ を参照してください。このページにツールのダウンロードリンクもあります。なお、英語ですがEdge か Chrome であれば日本語に翻訳してくれるので日本語で読みましょう。( ブログタイトルの no additional cost が挑戦的ですね)
参考:Automate tasks with Power Automate Desktop for Windows 10—no additional cost
“will be included in Windows Insider Preview builds in the coming weeks” インサイダープレビューに含まれるってことは今後はWindowsの標準機能にするってこと!?
用意するもの
- Windows 10 のパソコン(Home Edition で大丈夫)
- マイクロソフトアカウント or Microsoft 365 等の組織アカウント
- 最新のEdgeブラウザ
インストール手順
先ほどのサイトからインストーラーをダウンロードして実行します。
インストール先の設定等の確認と使用条件に同意をします。
このときに Edge のWebDriver のインストールがされるもの要チェックですね。
インストールが終わると、ブラウザの拡張機能へのリンクもあります。
PCの再起動をしましょう。
再起動後に Power Automate Desktop (以下、PDAと書きます) を起動するとアカウント入力を求められます。
私は個人の Office 365 アカウントを入力しましたが、マイクロソフトアカウントでも大丈夫とのこと。
Windows 10 Home + マイクロソフトアカウント ってことは完全に個人利用ができるってことですね。
フローを作成してみる
PDA のメイン画面が出ました。ここには作成した自動化処理(フローと呼びます)が並びますが最初は何も登録されてないですね。さっそく左上の「+新しいフロー」から自動化処理を作っていきましょう。
コレがフローのメンテナンス画面ですね、左側には様々なアクションが並んでます。
ブラウザを使ったフローを作ってみます。
ブラウザの拡張機能がインストールされていない場合は、ダイアログが表示されるのでインストールしておきましょう。
拡張機能のインストールが終わったら、次回以降はブラウザの選択画面になります。
Edge を選択して次へ。(最新のchromium edge です)
ブラウザが起動して、PDAのWebレコーダーも表示されたら、「記録の開始」をクリックして実際の操作をそのまま操作します。
自動的にWebレコーダーに記録されます。
URL欄に目的のURLを入力するところから実行します。URLはクリップボードからコピペしても適切に認識してくれます。
自動化したい操作が終わったら、Webレコーダーの終了をクリックして記録を終了します。
自動化のステップが記録されたようなので、さっそく実行してみます。
順調にブラウザが起動し、各クリックなども大丈夫でしたが、入力した文字列が認識されなかったようです。
フローの修正
しかし、修正すれば問題ありません。
左のアクション一覧から、[マウスとキーボード] > [キーの送信] をエラーした「ツイートする」アクションのひとつ前にドラッグ&ドロップします。
アクションのテキスト入力欄にツイートする内容を書いてみました。(最後に改行を入力して文字入力を明示的に確定しておくとよさそうです)
アクションが追加されたことを確認して、もう一度実行してみます。
ツイートすることができました!!!
これからが本番
自動化処理は定期的に動的な値を使って実行したい場合に利用することがほとんどです。
例えば「交通費計算のために、Excelに設定した出発地を到着地を参考に、乗換案内で金額を確認したい」などあるかと思います。このような場合に画面右側に見えている変数などを駆使して、自動化処理を作っていくわけです。
これらの自動化処理が Windows 10 のパソコンさえ持っていれば無料で作成できるのは本当に素晴らしいですね。色々と試してみようかなー