先行リリース機能 を利用してみましょう

Office 365 Advent Calendar 6日目の投稿です。

「先行リリース機能」ONにしていますか?

o365-First-Release

先行リリースとは、その名の通りOffice 365 の機能リリースを少し早く適用する機能のことです。
Office 365 はクラウドサービスなので、どんどん新し機能が追加(削除も)されます。
新機能の発表から3週間程度で実際の環境に適用されます。

機能が増えて使いやすくなることは、とても歓迎すべきことですが、
3週間は早すぎますorz

まるで、スマホアプリのようにどんどん機能追加してくれるのはうれしいのですが、
システム管理者の立場からすると、知らない機能がいきなり投入されて

「メニューが無くなった!」(メニューの場所が移動した!)

なんて社員からクレームが来るのはとても困りものです。。。。
そこで、正式リリースの前に実際の機能を先行して利用することが出来る機能が「先行リリース」機能として提供されています。

少し未来が見えます

先行リリース機能が分かっていれば、防げる失敗があるかもしれません。
たとえば、社内ポータルの刷新プロジェクトで、こんなポータル案が出た時にどうしますか?
portalan

先行リリース機能を知らなければ「いいね!」って言っちゃいそうです。
でも近い将来、2014年12月06日より少し未来にこうなることを知っていれば、右上のブロック状のボタンリンクは採用しないでしょう。
ボタンの上にボタンが重なってしまい、個別に見るととても良いデザインなのに、使いづらくなってしまいます。
o365-First-Release-menu

リリースのタイミングは?

先行リリースの時間軸は以下の図(マイクロソフトのヘルプ「Office 365 リリース プログラム」より拝借)の通りです。
通常、発表から3週間ぐらいで、すべてのユーザーに適用されることになります。
かなり早いタイミングでリリースされます。急といってもいいかもしれません。
ZA104207745

 

新機能の発表はどこでされるのか?

roadmap.office.com というサイトがあります(英語)

  • 最近リリースされたもの
  • リリース準備に入っているもの
  • 開発中のもの
  • 提供が中止されるもの

Office 365 の全体的な動きは上記で紹介されています。

日本語情報は上の図でいちばん左に「Office 365 ブログ」と書かれているサイトです。
参考:
office 365 コミュニティ ブログ(日本語) office 365 community blog(英語)

このblogは英語のサイトの方が情報が早いです。日本語blogは翻訳を待ってからの公開となります。

ちなみに、日本マイクロソフトの人も新機能のリリースは上記blogで発表されるまで知らないそうです。
(ちょっとかわいそうですよね….いろいろなところで「何で知らないんだ!」って責められてそうですTT)

Facebookコミュニティもよろしく!

ほかにも、Office365ユーザーが集まるコミュニティで先行リリースの情報を見ることができます。
Facebookの Office365コミュニティ 参加していただいてますか?
私も参加していますし、Office365に詳しい人や実際に利用している人たちがあつまって情報交換をしています。
情報交換でいちばん盛り上がる話題が「先行リリース」です。
コミュニティによく投稿する人たちは、たぶんみんな「先行リリース」をオンにしているみたいで、
「〇〇〇の機能が追加されましたね!」なんて投稿を画像付きで投稿されることが頻繁にあります。
このFacebookコミュニティで情報収集してみてはいかがでしょうか。

どんな機能が先行リリースされるのか?

実は先行リリースの対象外もあります。

Lync Online、Exchange Online Protection、Office の最新バージョン (および関連サービス) には適用されません。

ExcelやWordなどのオフィス製品はこの「先行リリース」には含まれません。

適用範囲は?

Office 365 テナント全体です。
残念ながら「特定の数人だけ先行リリースの恩恵を受ける」なんてことは出来ません。
「先行リリース」をオンにすると結局(正式リリース時にちょっと変更が入るかもしれない)新機能をみんなより早く手に入れることが出来るだけです。

–2015/09/09 追記–

[先行リリース] の [ユーザーの選択] は現在、Office 365 の上部ナビゲーションと Exchange Online でのみ利用できます。

参考:Office 365 のリリース オプション

先行リリース機能はオンにすべきです。ただし、別テナントで。

上記の通り、システム管理者としては新しい機能は社内展開する前に少なくとも、「どんな目的の機能が」「どこに出現して、画面がどう変わるのか」把握しておきたいところです。
ですが、Office 365 テナント全体に適用されてしまうので、結局「先行リリース」機能をオンすることなんてできません。

真面目に検証する場合は、別途1ライセンスでも良いので別の「検証用テナント」を契約してそちらのテナントにだけ「先行リリース」機能をオンすべきでしょう。

 

というわけで、Office 365 Advent Calendar 6日目の投稿は以上です。
明日はOffice 365 MVP で SharePoint コンサルタントの中村さんの登場です。