フランスでは無料の Office 365 は国が非推奨にしてるそうです

Twitterで流れてきたこの記事を読んでの感想です。

France says non to Office 365 and Google Workspace in school • The Register

フランスの大臣が「Office 365とGoogle Workspaceの無料版を学校で使うべきではない」と発言したそうです。

ってよくよく読む(ありがとう Deepl翻訳)と無料版はダメって言ってるみたい。

「公共調達は対価が必要>だから Google Workspace for Education のような無料サービスにも当てはまる」「これらクラウドサービスの有料版はデータの安全性に対する懸念からすでに禁止されていなければ、選択肢の一つになるかもしれない。」

France says non to Office 365 and Google Workspace in school • The Register

(たぶん)それに加えて、”欧州司法裁判所が米国の法律が欧州のプライバシー基準を下回っていると判断したため”プライバシーシールド(PS)と標準契約条項(SCC)では不十分。としたのでこれらサービスを利用しない様にしてるみたいですね。

RIETI – 欧州司法裁判所Schrems II事件判決が越境データ流通に与える影響の考察―我が国の推進するDFFT構想への影響を中心にして―

マイクロソフトとしては、GDPR対応をトラストセンターなどでアピールしてたけど、そうじゃないみたい。なのでMSはヨーロッパに対してデータの場所を固定化する”EU Data Boundary”というサービス(?)を提供する予定です。

EU Data Boundary for the Microsoft Cloud: A progress report – EU Policy Blog

マイクロソフト、欧州顧客向けに新たなデータストレージの選択肢を提供へ – ZDNet Japan

なるほどなぁEU(というか今回の場合はフランス)はCoE(center of excellence)というより Cloud of Excellence って感じにしようとしてるのかな。そりゃそうか「欧州連合(EU)は、独特な経済的および政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まり」な訳だからEU圏内のエコシステムで運用できるような方針になるよね。

ただ疑問なのが、アメリカは大企業が米国政府の要請に応じてデータ提供するそうなので(日本でも犯罪解決のためにはするんじゃないかな)欧州は嫌ってるみたいだけど、欧州内の国でそれが行われない保証なんてないのになぁと感じてしまった。